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ホコタテ

 今年度の通常授業が終わって一段落した。
言語文化は何年目かに入り、古文漢文は現代文より
説明はしやすい。大岡信の『折々のうた』のページを開けば、
大岡さんがそばで話しかけてくれているような
温かな喜びに包まれる。
 私の話は蛇足だと思いつつ
文章を読むことや歌を鑑賞することに慣れていない人に
とって、ささやかな手伝いになればよいと感じている。

 自分の思い込みを補強するような資料を集めるのでなしに、
自分の古い思いを打ち砕こうとして資料を探す。そうすると次第に
前もって考えていたことと正反対のものがでてきたりして収拾が
つかなくなってしまうのだ。それでも、一日一日わずかずつでも進めていきたい。
つぶやき | コメント(0) | トラックバック(0) | 2024/02/27 17:13

小西編集長の子規新報より

 小西編集長の子規新報に
素敵な句が紹介されていて、
6名の句評も興味深いものだった。

 私は今年の冬、夜濯ぎをして
夜空をよく眺めていた。この今を忘れたくない
という思いだったのかもしれない。


  冬星につなぎとめたき小舟あり  杉山久子

 ・・・つなぎとめたい、というのだから、
それには気持ちが残る。小舟であれ、
人であれ、妄執であれ、居たたまれなさであれ、優しい言葉であれ。
                劇作家・詩人・俳人 玉井江吏香



・・・・小舟は何かの比喩であろうか。きっぱりとした決意の
   ようでもあり、譲れぬ志のようにも感じられる。つなぎ止めて
   おかなければ、冬の闇に漂ってしまう危うさも秘めていて、
   この句の詠みに膨らみを持たせているように思う。
                            中居由美

 
つぶやき | コメント(0) | トラックバック(0) | 2024/02/14 14:16

ヒト

 人間への臓器提供用に遺伝子を改変されたブタが
日本で初めて生まれたとのニュースを見た。

 病気の人の命を救うために、そのために生まれる新しいブタを
作るというのは人間の傲慢だと思う。
 ブタたちが気づいていなければそれでよいのか、中には
全てわかっていて運命に身をゆだねているブタだっているだろう。
 ブタは非常に繊細で賢い動物だ。人間がそうであるように。
つぶやき | コメント(0) | トラックバック(0) | 2024/02/13 15:23

千家元麿の詩

 フリースクールは、出るのも出ないのも
自由なので、今日は何人いるか、誰がいるのかと
その日のライヴ感を楽しむようになってきた。

 今日は、千家元麿の詩を取り上げた。

 桜         千家元麿

冬枯の空に桜は彼女の飾りのない髪を編んで

すらりと気高く立っている

何という精緻極まる小枝の群

千も万もの愛らしい神秘な小枝が

優しく縺(もつ)れて

平和に空の下に彼女の美を

意気揚々と示している


 実は千家元麿という詩人を、今まで私は知らなかった。
それか聞いても覚えていなかったのか。俳句にも通じる
明快でロマンティックな表現が素敵だと思った。
「飾りのない髪を編んですらりと気高く立っている」の表現が
印象的だと話してくれた人もいた。
私が気に入ったのは「神秘な小枝が優しく縺れ」るところだ。
男の人からみれば桜は女人なのだろうか。
つぶやき | コメント(0) | トラックバック(0) | 2024/02/07 16:25

修羅あそび

 寒さで頭も体もかじかんでしまって、普段からの
ゆっくりぶりに拍車がかかって、いろんなことが
超ゆっくりになっている。
 少し暖かくなってきたらじょじょに動いていきたい。

 三日はやもの書きといふ修羅あそび  鍵和田秞子

つぶやき | コメント(0) | トラックバック(0) | 2024/01/23 09:34
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