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君の名は

古文で習った音読み(定子(ていし)、彰子(しょうし)など)の名前は、
明治以降の国文学者たちが区別をつけやすいように
使っていたので、実際の呼び方とは異なるそうだ。

 三重県斎宮歴史博物館の学芸員榎村寛之さんによると、
平安時代の女性の名前は訓読みで呼ばれていた可能性が高いという。

 現在呼び方がはっきりわかっているのは、
業平との恋で知られ、のちに清和天皇のきさきになった藤原高子=たかいこ、
藤原良房の娘の藤原明子=あきらけいこの二人だが、今の呼び方とは
違っていて読むのがなかなかむずかしい。

 名前は「縁起の良い文字+子」のパターンになっていて、
訓読みにすると「よしこ」「やすこ」「たかこ」という名の斎宮が大勢になってしまうのだという。
また、まだ使われていない変わった漢字を懸命に探した様子もあるそうだ。
 
( 訓読みだった女性の名前に対して、
男性の名は読み方がわからなければ音読みすれば失礼には当たらなかったという。
漢字二字の音読みがかっこいいという意識もあったとか。
また本名ではなく肩書で呼ぶことも多かった。これは現代でも結構あることだと思う。)

 

 「ていし」と「さだこ」とではなんか違う、私はずっと「ていし」だと思い込んでいたので、
その印象からすぐには抜け出せそうにない。
明治時代から使われだした呼び方が今の私たちの古典感覚のベースになっているが、
呼び名とは絶対的なものではなく、ゆるっとしてあいまいな水みたいなものかもしれない。

参考・引用
読売新聞オンライン 編集委員の目 2024年4月2日
「光る君へ」の平安時代、名前はどう呼ばれていたか? 編集委員 伊藤剛寛

ニュース(文化) | コメント(0) | トラックバック(0) | 2024/04/02 17:18
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