女性誌に載っていた、男性脳、女性脳の話題に
本当かな?と思いつつ手に取ってみた脳科学者
黒川 伊保子さんのエッセイ「感じることば」が
今の自分にスッとなじむ感触だった。

  「つまりね、先輩にダメ出しされることは、
失敗ではないのである。成長のための
大事なエクササイズ。このダメ出しをいちいち
失敗と呼んで落ち込んでいたら、そりゃ、たまらない。
おしっこする度に落ち込んでいるようなものだもの。

・・・・「結果に一喜一憂する親は確実に子どもを
つぶす。・・・・成長のために大切なのは、結果じゃなくて、
結果に至ったプロセスからいかに情報を得るか。
特に失敗に至ったプロセスには、たくさんの学びがある。
なのに、親が感情的になると、そのことに意識が集約して
しまい、プロセスを獲得し損ねる」と。
・・・・ちょっと、引用した文章から想像するのは難しい
かもしれないが、「感じる」というタイトルも表しているように
艶っぽい、個性的な発想と脳科学とのパズルのような結びつきが
この方の魅力だと思う。黒川さんのペンにかかると、左利き
(わたしも)こんなに洒落ているのだ。

   
「左利きの脳で世界を見るということは、
どんな感じがするのかしら。私が、彼らの雑巾に裏切られるように
、彼らは、日常の様々な事象に裏切られている。
皆がスムーズに抜けた自動改札で、左手の切符を右側のスリットに
通すためにもたついてしまう。左手ではガスレンジの点火ダイヤルを
回すのも難しい。
 そして、その日常の裏切りの積み重ねが、彼独自の思考術を
つくりあげたようだ。」