松永みよこのHAIKU CAFE

やまない雨

もあるんじゃない?と思えてくる一日。
電車に乗り込む人達も、月曜から疲れ気味だった。

 オリンピック選手みたいに、際立つ才能を
持った人はほんの少しだ。
 でも、他の大勢の人にも、必ず何らかの
才能があると私は信じている。

その才能が(すぐに仕事や名誉に結びつくような
ものではなく)ごくささやかなものだったとしても、
大切に育てて欲しいし、私自身も育てていきたいと
思う。


硝子(びいどろ)の魚おどろきぬ今朝の秋   蕪村

 
2008/08/25(月) 21:59:04 つぶやき トラックバック:0 コメント:3

カラフルな世界

 少しのどがゴロゴロとしだして、
(季節の変わり目はぜんそくに
なりやすい。「気管支で秋を知る」
なんていやだ!と思い)
いただきものの瓶詰めはちみつをなめてみる。

 できるだけ丁寧に皮をむいて梨をかじる。
すっかり秋の味。


 オリンピックを観ていて、世界中には
こんなに優れた運動能力、技術を持った人が
いるのかと、感心しきってしまう。
 
 それなら、あの○○選手と私とは別世界の人?
 
 一見、遠くに映るけれど、同じ時代を生きている
という点からは、亡くなった私の先祖たちよりも
近い存在だと言えるのではないか。
 そんな不思議に胸の中がざわめいた。 2008/08/24(日) 14:52:44 つぶやき トラックバック:0 コメント:6

『当マイクロフォン』と『ラジ&ピース』

 ラジオ業界に関する小説を二つ読んで
どちらも面白かった。
 小説として読んでも楽しいし、マスメディア
について興味がある人にとっては、ガイドブック的
役割も果たすと思う。

『当マイクロフォン』 三田完 (角川書店)
は、NHKの名アナウンサー故中西龍氏(
「にっぽんのメロディー」パーソナリティや
「鬼平犯科帳」のナレーションで知られる)の
生涯を描いている。

 気難しくて、きざで、女泣かせ。
だが、マイクを持たせれば、聞く人の心を
酔わせずにはいられない、中西龍の
毒をはらんだ魅力が伝わってきた。

 マスコミで働く人の、表面の華やかさと奥にひそむ
孤独は、私が以前派遣社員として勤めていた頃
出会った、上司の(ある)人達に重なって映る。
 
 (私の父のために、赤坂の大福を買ってきてくれた隣席のSさん、
「ありがとうございます」などと、お礼を言われるのが
大嫌いで、いつも不良ぶって、銀座の女がどうとか、ふざけた話ばかりしていた)

 この小説では、時代背景がとても丁寧に書かれ、
昭和30年代から現在までのNHKの舞台裏を知ることも
できる。
 大人の味わいの一冊だ。

(作品中)
  中西龍さんの俳句

  あぢさゐや涙もろきは母に似て  龍

(中西龍さんの自己紹介より)

 昭和三年六月十六日東京下町うまれ
明治学院大学英文学科、昭和二十八年卒業。
同年NHK入局。

 信条

私は中西アナウンサーであるより、許される
ぎりぎりのところまで、中西龍個人でありたいと
希います。また他のどのアナウンサーにも似ていたく
ないと思います。


『ラジ&ピース』 糸(いとへんふたつ)山秋子   (講談社)
 東京出身で仙台のラジオ局に10年勤めた相馬野枝
(相馬黒光、伊藤野枝を連想させる強い名前)は、
群馬の高崎にあるJOSHU-FMで、パーソナリティ
を始める。

 自分のことが大嫌いな野枝は、(自分に甘い楽天主義者が多そうな)
放送界では、珍しいタイプだ。
 
 いまだにひきずる、大学時代の失恋。
妹とのこじれた関係。自身のコンプレックス。

 生きていくうえでの様々な悩みから、野枝を解き放って
くれるのが、「ラジオ」という場だったのだ。

 主人公野枝のシニカルさに、最初は違和感が
あったが、じょじょに「私と似ているかも」と
感じるようになってしまうところが、
不思議だったし、面白かった。
 
 押しかけ友人や
リスナーはとことん優しくて、(
「実際にはそんなに甘くないぞー!」)
野枝は少し甘えている気もした。

 ユーモアを漂わせつつも、
心の変化もはっきりと描き出されている。
読むほうは心地よく読めるけれど、
書くのには、力がいる
小説だと思う。

 
 
 


  2008/08/22(金) 16:57:55 すてきな出会い(ひと・本・映画・音楽) トラックバック:0 コメント:4

月の空

 静岡に帰って眺めた月がとても
きれいだった。

 俳句を始めるよりずっと以前から、
何となく空を見上げたり、自然を
観察したりするのが好きだった。
 
 実生活ではあまり役に立ちそうにない
「ぼんやりタイム」が私のパワーの源かな。


月はやし(速し)梢は雨を持ちながら  芭蕉


月天心貧しき町を通りけり      蕪村 2008/08/18(月) 20:10:43 つぶやき トラックバック:0 コメント:5

『古句を観る』より

 馬牛もしなびてかなし盆の果    如蛙


 聖霊も露けき蓮の葉笠かな     吾仲


 ほめられて小歌やめけり夕涼    微風



 『古句を観る』(柴田宵曲・岩波文庫 *初版は
昭和18年七丈書院)には元禄時代の、無名の
作者による句が集められていて面白い。 2008/08/14(木) 07:47:29 すてきな出会い(ひと・本・映画・音楽) トラックバック:0 コメント:2
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